治療院のSNS運用コストを徹底比較 自社運用と外注(AI活用型)の選び方【2026年版】
この記事の結論
- 自社でSNSを運用していても、人件費・ツール代・学習コストなど見えにくい負担が積み重なっている場合があります。
- SNS代行の費用相場は一般的に月5万〜20万円程度と幅があり、AI活用型サービス(こえむすび等)は月3万〜8万円台のプランで提供されています。
- 「自社運用と外注のどちらが安いか」「新患が何倍増えるか」を一律の数字で断定することはできません。院の状況・エリア・施術内容によって結果は変わります。
- 判断材料として現実的なのは、①院長自身の時間の価値、②今のSNS運用にかけている時間、③事業の成長ステージの3点です。
- 以下の試算は理解を助けるための仮定に基づくモデルケースであり、効果や金額を保証するものではありません。
治療院のSNS運用、実際のコストを計算したことはありますか
「外注は高そうだから自分たちでSNSを運用している」という治療院は少なくありません。しかし、自社運用にかかっている本当のコストを、時間単位まで含めて計算したことがある院長はそれほど多くないのではないでしょうか。
人件費、ツール代、学習にかける時間、そして運用に時間を取られることで生じる機会損失まで含めて考えると、「無料でやっている」つもりの自社運用にも一定のコストがかかっていることが見えてきます。この記事では、そうしたコストの内訳を仮の試算モデルとして整理したうえで、外注(代行)の費用相場、そして判断の視点を紹介します。
自社運用でかかりうるコスト:仮の試算モデル
以下の数字は、理解しやすくするための一つの仮定に基づくモデルケースです。実際の作業時間や人件費、ツール選定は院によって大きく異なるため、あくまで「考え方の例」として参考にしてください。
人件費(仮定条件付きの一例)
1日のSNS作業内訳を仮に次のように置いてみます。
- 投稿内容の企画・構成:20分
- 撮影・画像編集:15分
- 文章作成・投稿:15分
- コメント返信・反応対応:10分
- 振り返り・改善検討:10分
- 月間人件費(仮試算):約105,000円
- 年間人件費(仮試算):約1,260,000円
ツール・システム費用(一般的な目安)
SNS運用を継続するには、多くの場合いくつかのツールが必要になります。
- 画像編集アプリ:月1,000〜2,000円程度
- 予約投稿ツール:月2,000〜3,000円程度
- 分析・解析ツール:月2,000〜4,000円程度
- 画像素材サービス:月1,500〜2,500円程度
学習・研修費用(仮の試算)
SNSのトレンドや各媒体の仕様は変化し続けるため、継続的な情報収集も一定の負担になります。
- セミナー・講座への参加:年間で数万円〜十数万円程度
- 書籍・教材:月数千円程度
機会損失という考え方
SNS作業に時間を使っている間は、他の業務にその時間を使うことができません。これを「機会損失」として捉える考え方があります。
例えば、月35時間をSNSに費やす代わりに、施術提供や新メニュー開発、スタッフ研修などに時間を充てられていたはずです。仮に施術単価を8,000円とし、そのうち何時間かを施術提供に振り替えられたと仮定すると、月あたり数万円規模の機会損失が発生しているという見方もできます。ただし、この金額は仮定次第で大きく変動するため、断定的な数字として扱うことはできません。
試算まとめ(仮定に基づく一例)
| 項目 | 月あたり(仮試算) | 年あたり(仮試算) |
|---|---|---|
| 人件費 | 約10.5万円 | 約126万円 |
| ツール費用 | 約1万円 | 約10万円 |
| 学習費用 | 約2万円強 | 約27万円 |
| 機会損失 | 数万円程度 | 変動あり |
上記はあくまで一つの仮定に基づく試算例であり、実際の金額を保証するものではありません。院によって作業時間・時給換算・ツール選定は大きく異なります。
外注・代行サービスの費用相場
一般的なSNS代行サービスの価格帯(目安)
SNS代行サービスは提供内容によって価格帯に幅があります。一般的には、投稿代行のみのプランで月5万円前後から、分析やコンサルティングを含むフルサポート型で月20万円程度まで、というレンジで提供されているケースが多いとされています。これはあくまで一般的な目安であり、契約内容や地域、代行会社によって実際の金額は異なります。
AI活用型サービス(こえむすび等)の位置づけ
近年は、AIを使って投稿作成の手間を削減するタイプのサービスも登場しています。例えばPROSTの「こえむすび」は、院長がスマートフォンに音声メモを吹き込むと、AIがその内容から投稿文を自動生成し、Instagram・Threads・Googleビジネスプロフィール・Facebook・X・LINEの6媒体へ自動で配信するサービスです。
料金プランは次の3種類です。
- ライトプラン:月30,000円
- スタンダードプラン:月50,000円
- プレミアムプラン:月80,000円
コスト以外で考えたい観点
運用の継続性と品質
自社運用では、繁忙期に投稿が滞ったり、ネタ切れで内容が単調になったりすることがあります。外注やAI活用型サービスを使うことで、一定のペースで投稿を継続しやすくなるという側面はありますが、投稿の反応や集客効果は施術内容・エリア・競合状況など複数の要因に左右されるため、特定の効果を保証するものではありません。
心理的な負担の軽減
SNS運用に割いていた時間や気力を他の業務に振り向けられることは、コスト以外のメリットとして挙げられます。ただし、これも定量化が難しい要素であるため、判断材料の一つとして捉えるのが妥当です。
判断のための3つの視点
数字だけで「どちらが得か」を断定することは難しいため、次の3つの視点を組み合わせて検討することをおすすめします。
1. 院長自身の時間価値
月の売上を月の労働時間で割ると、自分の時給換算がおおよそ見えてきます。この時給換算が、外注にかかる月額費用を上回るようであれば、時間の使い方として外注を検討する余地があります。
2. 現在SNS運用にかけている時間
すでに月何十時間もSNS運用に時間を割いているのであれば、その時間を他の業務に振り替えられないかを考える価値があります。逆に、無理のない範囲で継続できているのであれば、自社運用を続ける判断も十分に合理的です。
3. 事業の成長ステージ
開院初期でコストを抑えたい時期、集客を本格的に強化したい時期、内製化を検討する時期など、事業のフェーズによって最適な選択肢は変わります。一つの正解があるわけではなく、継続的に見直していく前提で考えるとよいでしょう。
導入前に確認しておきたいコンプライアンス上のポイント
SNS集客を検討する際は、費用だけでなく法令順守の観点も確認しておく必要があります。
- Googleクチコミの依頼方法:好意的な評価をしてくれそうな患者にだけ口コミ依頼をする「レビューゲーティング」や、口コミ投稿への謝礼・割引提供はGoogleのポリシー上問題となります。口コミ依頼は来院者全員に一律にお願いする運用が基本です。
- ビフォーアフター・体験談の扱い:あはき法・柔道整復師法に基づく広告規制(2025年2月改定)により、施術のビフォーアフター画像や患者の体験談を広告として利用することは禁止されています。SNS投稿であっても同様の考え方が適用されるため注意が必要です。
- 紹介キャンペーン等の特典設計:紹介特典として金銭的な割引を設ける場合は、景品表示法や療養費の算定基準に抵触しない範囲で設計する必要があります。
よくある質問
Q1. SNS代行を頼むと新患は必ず増えますか?
新患の増減は、施術内容・エリアの競合状況・立地・口コミの蓄積状況など複数の要因に左右されるため、特定の倍率や人数増加を保証することはできません。運用実績のヒアリングや自院の状況を踏まえて判断することをおすすめします。
Q2. こえむすびにはどんな機能がありますか?
音声メモを吹き込むとAIが投稿文を自動生成し、Instagram・Threads・Googleビジネスプロフィール・Facebook・X・LINEの6媒体へ自動配信する機能を提供しています。料金はライトプラン月30,000円、スタンダードプラン月50,000円、プレミアムプラン月80,000円の3種類です。口コミ返信や予約管理、広告運用などは含まれません。
Q3. 自社運用と外注、結局どちらが安いのですか?
人件費や機会損失をどう見積もるかによって結果は変わります。単純な月額費用の比較だけでなく、院長自身が運用にかけている時間の価値、投稿の継続性、そして本業に集中できる時間が増えることの価値も含めて検討するのが現実的です。
Q4. Googleクチコミの運用で気をつけることはありますか?
好意的な口コミをくれそうな患者にだけ依頼する「レビューゲーティング」は避け、来院者全員に一律で依頼することが基本です。口コミ投稿への謝礼や割引の提供もポリシー上問題になり得るため避ける必要があります。
Q5. 施術のビフォーアフター写真や患者の体験談をSNSに載せてもよいですか?
あはき法・柔道整復師法に基づく広告規制(2025年2月改定)により、施術のビフォーアフター写真や患者の体験談を広告として利用することは禁止されています。SNS投稿でも同様に扱う必要があるため、掲載は避けてください。
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まとめ
治療院のSNS運用コストを整理すると、次のようなポイントが見えてきます。
- 自社運用にも人件費・ツール代・学習コストといった見えにくいコストがかかっている場合があります(具体的な金額は院によって異なる仮の試算です)。
- SNS代行の費用相場は一般的に月5万〜20万円程度、AI活用型サービスは月3万〜8万円台のプランで提供されているケースがあります。
- 新患獲得数や費用対効果は院の状況によって大きく異なるため、一律の倍率や金額で比較・保証することはできません。
- 判断の軸は「院長自身の時間価値」「現在の運用時間」「事業の成長ステージ」の3点で考えるのが現実的です。
監修: 小川葵(株式会社PROST 代表取締役)
店舗ビジネスのSNS集客(Threads/Instagram)・LINE構築・AI活用支援を手がける。本メディアはPROST編集部がAIを活用して制作し、代表が監修しています。
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