LINE公式アカウントのAIチャットボット完全ガイド
LINE予約の問い合わせ対応、閉店後も気になっていませんか
「営業時間は何時までですか」「初めてでも予約できますか」「駐車場はありますか」。閉店後や休憩中に届くLINEの問い合わせに、スマホを片手に一つずつ返信していないでしょうか。個人店や小規模店舗では、オーナー自身が施術や接客をしながらLINE対応もこなすケースが多く、気づけば返信が翌朝になってしまうことも珍しくありません。
そんな悩みに応えるように、LINEヤフーは2025年11月13日、「LINE公式アカウント」の有料オプションに生成AIを活用した新機能「AIチャットボット(β)」を追加すると発表しました。2025年11月12日以降、順次提供が始まっています。この記事では、個人店オーナーが自分で判断できるように、機能の中身、料金、設定手順、活用例、そして限界までを実務目線でまとめます。
AIチャットボット(β)とは何ができる機能なのか
AIチャットボット(β)は、LINE公式アカウントのトークルームに届いた質問の内容を生成AIが判別し、事前に登録しておいたQ&Aの中から最も適した回答を自動で返信する機能です。ポイントは「AIが一から文章を作る」のではなく「あらかじめ用意した回答リストから、質問に合うものを選んで返す」仕組みだという点です。
Q&AをPDFや画像から自動生成できる
もう一つの特長は、Q&Aの作り込みが比較的ラクな点です。メニュー表や利用規約のPDF、チラシの画像(JPEG、PNG)をアップロードすると、生成AIがそこから自動でQ&Aの候補を作成してくれます。作成された内容は管理画面で自由に編集できるため、店舗の実情に合わせて言い回しを調整すれば運用を始められます。表記揺れや言い換え、多少あいまいな聞き方にもある程度対応できるとされており、「駐車場ある?」でも「車で行っても停められますか」でも同じ回答にたどり着きやすくなっています。
料金はチャットProオプション月額3000円
AIチャットボット(β)を使うには、LINE公式アカウントの有料オプション「チャットProオプション」(月額3,000円、税別)への契約が必要です。これは基本のLINE公式アカウント利用料(フリー、ライト、スタンダードなど)とは別枠のオプション料金なので、既存のプラン料金に上乗せする形になります。最新の基本プラン料金はたびたび見直されるため、契約前に公式サイトで必ず確認してください。
契約前にQ&A登録と動作確認だけは無料でできる
いきなり月額3,000円を払うのは不安、という人のために、チャットProオプション未契約の状態でもQ&Aの登録と、実際にどう回答されるかのシミュレーション(動作確認)までは無料で試せるようになっています。まずは無料の範囲でQ&Aを作り込み、想定どおりに動くと確認できてから本契約に進む、という順番で導入リスクを抑えられます。
設定手順を管理画面ベースで解説
実際の設定は、LINE Official Account Managerの管理画面から行います。ここでは基本的な流れを段階的に紹介します。
- LINE公式アカウントの管理画面にログインし、「チャットProオプション」を購入する
- 左メニューの「自動応答」から「AIチャットボット(β)」を開く
- 利用にあたっての注意事項を確認し、チェックボックスにチェックを入れて「AIチャットボット(β)を利用」をクリックする
- 左メニューの「Q&Aリスト」から「作成」をクリックし、質問と回答のペアを登録する。PDFや画像をアップロードして「自動で生成」を選べば、AIが候補を作成してくれるので、内容を確認しながら「保存して有効にする」を押す
- 「応答設定」を開き、応答時間内は「手動チャット+AIチャットボット(β)」、応答時間外は「AIチャットボット(β)」のように、時間帯ごとの動作パターンを選択する
コピペで使えるQ&A登録テンプレ
Q&Aリストを作る際は、次のような形式で質問と回答をセットにして登録すると管理しやすくなります。整体院や美容室など予約制の店舗を想定した例です。
質問:営業時間を教えてください
回答:営業時間は平日10時から19時、土日祝は10時から18時です。定休日は水曜日です。最新情報は公式サイトでもご確認いただけます。
質問:予約なしでも行けますか
回答:当日のご予約も空きがあれば承っております。確実にご案内するため、事前のご予約をおすすめしています。
質問:初めてでも大丈夫ですか
回答:はい、初めての方も多くご利用いただいています。ご来店の5分前を目安にお越しください。
質問:駐車場はありますか
回答:店舗前に2台分の駐車スペースがございます。満車の場合は近隣コインパーキングをご案内します。
このように「よくある質問」を洗い出してから登録すると、抜け漏れなく作り込めます。
個人店での活用例
AIチャットボット(β)が特に力を発揮するのは、予約前の一次対応です。営業時間、料金の目安、アクセス、キャンセルポリシーといった定型的な質問は、深夜や施術中でも自動で即答できるようになり、オーナーが一つひとつ返信する負担を減らせます。反応の早さは、そのまま予約の取りこぼし防止にもつながります。
一方で、来店中のお客様からの複雑な相談や、個別の症状・要望に踏み込んだやり取りは、AIチャットボット(β)だけで完結させるのではなく、最終的にはオーナーやスタッフが手動チャットに切り替えて対応する運用が現実的です。定型対応はAIに任せ、個別対応は人が担うという役割分担を意識すると、無理なく導入できます。SNSと合わせた集客の考え方はAI×SNS投稿で新規集客を狙う治療院向けの記事でも詳しく解説しています。
できないこと・注意しておきたい限界
導入前に把握しておきたい制限もいくつかあります。
まず、AIチャットボット(β)は回答文そのものを一から生成するわけではなく、あくまで事前登録したQ&Aの中から最適なものを選んで返す仕組みです。登録していない質問には答えられません。
次に、グループトークには対応しておらず、1対1のトークルームでのみ動作します。また、長文や一度に複数の質問が来た場合、あるいは会話の流れを前提にした問い合わせでは、期待した回答にならないケースがあるとの報告もあります。導入後もしばらくは、実際のやり取りを見ながらQ&Aを調整していく前提で考えておくとよいでしょう。
もう一つ重要なのが、業種による利用制限です。医療・福祉、金融、宗教、政治・行政、法律関連など、機微な情報を扱う可能性がある業種については、LINEヤフー側の判断で機能を利用できない場合があるとされています。整体院や治療院、エステサロンなど、健康や身体に関する相談を扱う店舗は、この線引きに触れる可能性があるため、契約前に公式サイトやサポート窓口で自店舗が対象になるか確認しておくことをおすすめします。
なお、この機能は現時点で「β」版としての提供です。今後、正式版への移行にともなって仕様や料金が変更される可能性もあるため、最新情報は都度公式サイトで確認する習慣をつけておくと安心です。
自分で設定する範囲と外注すべき範囲の線引き
ここまでの手順を見てわかるとおり、Q&Aの登録や基本的な応答設定は、管理画面の指示に沿って進めればオーナー自身でも十分対応できる範囲です。まずは無料で試せるQ&A登録とシミュレーションから始めて、感触をつかんでみることをおすすめします。
一方で、次のような場面では外部の手を借りたほうが結果的に早く、精度も高くなります。
- LINE公式アカウント全体の設計(リッチメニュー、ステップ配信、予約導線との連携)まで含めて見直したいとき
- Q&Aだけでなく、友だち追加後の自動応答シナリオを一から作り込みたいとき
- AIチャットボットの回答精度を継続的にチューニングし、問い合わせ内容の分析まで行いたいとき
PROSTでは、LINE公式アカウントの設計からAIチャットボットの導入設定、日々の運用改善まで、個人店・小規模店舗の実情に合わせて伴走支援しています。「自分で設定してみたけれど思うように反応してくれない」「そもそも何から手をつけていいかわからない」という場合は、AI活用支援サービスや無料診断から現状を相談してみるのも一つの方法です。
こえむすび
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まとめ
LINE公式アカウントのAIチャットボット(β)は、2025年11月から提供が始まった新機能で、チャットProオプション(月額3,000円、税別)に加入すれば、事前に登録したQ&Aをもとに問い合わせへ自動応答できるようになります。契約前でもQ&A登録とシミュレーションは無料で試せるため、まずは営業時間や料金、アクセスといった定型的な質問から登録してみるのが現実的な第一歩です。
ただし、回答文を自動生成するわけではないこと、グループトークに非対応であること、業種によっては利用できない可能性があることなど、限界も理解した上で導入する必要があります。定型対応はAIに任せ、個別の込み入った相談は人が対応するという役割分担を意識しながら、自店舗に合った運用を少しずつ整えていきましょう。
監修: 小川葵(株式会社PROST 代表取締役)
店舗ビジネスのSNS集客(Threads/Instagram)・LINE構築・AI活用支援を手がける。本メディアはPROST編集部がAIを活用して制作し、代表が監修しています。
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